スナップボタンの取り付け方

今回は打ち具を使った、本格的なスナップボタンのつけ方を分かりやすくご紹介いたします

取り付けると、このような感じになります。

かなりしっかりとしたボタンなので、トートバッグの口や上着のボタン、お財布やキーケース、カードケースの開閉口、レザーアイテムなど、市販品によく使われています。

本格的な仕上がりですが、取り付け自体は難しくありません。

Sサイズや、デザインの入ったものは、やや取り付けが難しいことがありますので、Mサイズの取り付けに慣れてからチャレンジしてみてください。

開閉口以外にも、色々な使い方ができます。
クリックで、詳しい内容を見ることができます。

スナップボタンの取り付け方

–使用した材料–

スナップボタン

今回はシンプルなタイプを使って説明します。
デザインの入ったタイプはシンプルなタイプを何度かつけてみてから使うと良いです。

打ち具Mサイズ

スナップボタンをつけるために必要な打ち具です。
練習用のボタンも二つお付けしています。

丸い台座

台座は、無くても取り付け可能ですが、あった方が作業がしやすいです。無い場合は、厚みのある木の板など固くてしっかりした土台をご用意ください。

・金具類のほか、金づち、目打ちが必要になります。
・下敷き用に厚手雑誌、キズ防止のアテ布があると便利です。

ボタンのサイズは3種類あります

打ち具サイズ基本のボタンサイズ
Sサイズ用打ち具10mm
Mサイズ用打ち具12mm
Lサイズ用打ち具15mm

作業に入る前に、取り付けの際の注意点

※付けるのは難しくないのですが、もし付ける場所を間違えて、外したい場合は非常に難しいのでしっかり場所を確認した上で取り付けしましょう。
また、付け具合などを確認するため、必ず別布で試してから本番の取り付けをしてください。
当店の金具には、練習用のボタンを2個お付けしております。  

※少々厚みのある、しっかりした土台に馴染む金具です。
薄いものや、ひらひらしたものには付けてもなじまなかったり、基布が破れたりしますのでご注意ください。
綺麗に仕上げるには、1mm以上の厚みが必要です。

※まずは、Mサイズの取り付けから始めてみましょう。
Sサイズやデザインの入ったものは、打ち具合などに少しコツがいりますので、慣れてからの使用をおすすめします。

取り付け自体は簡単なので、付ける際のミスをなくすことが成功させる一番のポイントになります!

取り付けてみましょう

スナップボタンひと組に、金具が4ケ付いていますが、それぞれ金具をこのように組み合わせて使います。

上ボタンの組み合わせ

下ボタンの組み合わせ

まず、上ボタンの取り付けです。取り付けたい部分に目打ちで穴をあけます。

1 上ボタンの取り付け

②穴に、足が長い方の金具を通します。

③もうひとつの金具で、ふたをします。

④台座がある場合は、平らな方の上に置きます。

⑤穴に先が尖った方の打ち具をセットします。穴にすっぽりと固定されるように押し入れてください。

⑥金づちで叩いて入れます。真上から叩くのが綺麗に入れるコツです。

上から強く10回くらい叩いて、様子をみて、足りなければ更に数回たたいてみましょう。

写真ではそのまま作業していますが、厚手雑誌の上に乗せて叩くと、作業しやすいです。

はむさん

台座は無くても取り付けは可能ですが、下にちょっと硬い木の板などを敷くと良いです。ずれやすかったりパーツが変形しやすいので、当て布を敷いたり、注意しながら取り付けしてみてください。

特に、ポッチが出ている方のパーツは専用の台座以外だと変形しやすく、ポッチの部分がつぶれて変形すると、ボタンが閉じなくなります。

少しづつ叩いて、ボタンが閉じるか確認しながらつけてみましょう。ずれやすかったりパーツが変形しやすいので、注意しながら取り付けしてみてください。

飾りボタンのタイプを付ける場合は、台座の上にアテ布を敷いてからセットするとよいです。

2 下ボタンの取り付け

①目打ちなどで穴をあけて、足が長い方のパーツを通します。

②上にポッチのついたパーツをかぶせます。

③台座がある場合は、平らな方もしくは、溝にボタンが合う場合は溝がある方にセットします。使いやすい方で構いません。

④上からへこんだ方の打ち具をセットします。

上ボタン同様、金づちで叩いて入れます。


Finish!!

これで、取り付けが完成しました!

仕上げに、それぞれの取り付けた上から当て布を一枚あてて、更に軽く金づちで叩くと土台にしっかりなじみます。

収まり具合をみながら強すぎないように叩くのがコツです。

仕上げに叩くと、仕上がりが良くなりますので試してみてください。

くれぐれも、叩きすぎてボタンを壊さないよう、気をつけてください。

※Mサイズは比較的簡単に付けることができますが、Sサイズは台座からずれやすく特にポッチが出ている方のパーツは変形しやすいです。

ゆっくり、ポッチを潰さないように少しづつ叩いて入れるのがコツです。

その際、ボタンが閉じるか確認しながら入れてください。

打ち過ぎると、ポッチ部分が変形してボタンを閉じることができなくなりますので、必ず何度か練習してから作品に取り付けてください。

(2013.10.14 Mayuka Morimoto)