金属製スナップボタンの取り付け方 打ち具の使い方を解説

今回は打ち具を使った、本格的なスナップボタンのつけ方を分かりやすくご紹介いたします!




取り付けると、このような感じになります。
かなりしっかりとしたボタンなので、トートバッグの口や上着のボタン、お財布やキーケース、カードケースの開閉口、レザーアイテムなど、市販品によく使われています。
本格的な仕上がりですが、取り付け自体は難しくありませんので、ひとつひとつ確認しながら作業すれば初心者さんでも完成させることは十分に可能です!

開閉口以外にも、アイデア次第で色々な使い方ができます。

お財布のパーツを取り外し可能に

持ち手につける着脱可能なパーツ
金属製スナップボタンの取り付け方 打ち具の使い方を解説
材料と準備 |
注意点と金具の説明 作業の前に確認しておきたいこと |
1、上ボタンの取り付け ・生地に穴をあけ、上ボタンのパーツを通す ・トンカチで打ち込み固定する |
2、下ボタンの取り付け ・生地に穴をあけ、下ボタンのパーツを通す ・トンカチで打ち込み固定する |
Finish!! 仕上げのポイントまとめ |
ボタンのサイズは3種類あります

作業に入る前に、取り付けの際の注意点を確認✨
✅取り付け自体は難しくありませんが、一度付けると外すのがとても難しいため、必ず場所を確認してから取り付けましょう。 👉まずは別布で試してから本番に取り付けるのがおすすめです。
✅少し厚みのある、しっかりとした生地に適した金具です。 薄手の生地や柔らかい布にはなじみにくく、基布が破れやすいのでご注意ください。 👉綺麗に仕上げるには、1mm以上の厚みがあるとつけやすいです。
✅まずは、Mサイズの取り付けから始めてみるのがおすすめ。 👉Sサイズやデザインの入ったものは、打ち具合などに少しコツがいりますので、慣れてからチャレンジしてみてください。
取り付けは簡単ですが、付ける際のミスをなくすことが成功させる一番のポイントになります✨

スナップボタンの付け方
スナップボタンひと組に、金具が4ケ付いていますが、それぞれ金具をこのように組み合わせて使います。

上ボタンの組み合わせ

下ボタンの組み合わせ


まず、上ボタンの取り付けです。取り付けたい部分に目打ちで穴をあけます。

1 上ボタンの取り付け

②穴に、足が長い方の金具を通します。

③もうひとつの金具で、ふたをします。

④台座がある場合は、平らな方の上に置きます。

⑤穴に先が尖った方の打ち具をセットします。穴にすっぽりと固定されるように押し入れてください。

⑥トンカチで叩いて入れます。真上から叩くのが綺麗に入れるコツです。
上から強く10回くらい叩いて、様子をみて、足りなければ更に数回たたいてみましょう。
写真ではそのまま作業していますが、厚手雑誌の上に乗せて叩くと、作業しやすいです。


(森本)
台座は無くても取り付けは可能ですが、下にちょっと硬い木の板などを敷くと良いです。ずれやすかったりパーツが変形しやすいので、当て布を敷いたり、注意しながら取り付けしてみてください。
特に、ポッチが出ている方のパーツは専用の台座以外だと変形しやすく、ポッチの部分がつぶれて変形すると、ボタンが閉じなくなります。
少しづつ叩いて、ボタンが閉じるか確認しながらつけてみましょう。ずれやすかったりパーツが変形しやすいので、注意しながら取り付けしてみてください。


飾りボタンのタイプを付ける場合は、台座の上にアテ布を敷いてからセットするとよいです。

2 下ボタンの取り付け

①目打ちなどで穴をあけて、足が長い方のパーツを通します。

②上にポッチのついたパーツをかぶせます。

③台座がある場合は、平らな方もしくは、溝にボタンが合う場合は溝がある方にセットします。使いやすい方で構いません。

④上からへこんだ方の打ち具をセットします。

上ボタン同様、金づちで叩いて入れます。
Finish!!
これで、取り付けが完成しました!

仕上げのポイント
✅仕上げに、取り付けたボタンの上に当て布を一枚あてて、更に軽くトンカチで叩くと土台にしっかりなじみます。 👉収まり具合をみながら強すぎないように叩くのがコツです。
✅Mサイズは比較的簡単に付けることができますが、Sサイズは台座からずれやすく特にポッチが出ている方のパーツは変形しやすいのでご注意ください。 👉ボタンがきちんと閉じるか確認しながら、ポッチを潰さないように少しづつ叩いて入れるのがコツです。
✅ポッチを打ち過ぎると、変形してボタンを閉じることができなくなります。 👉必ず何度か練習してから作品に取り付けましょう。
仕上げにかるく叩くと、仕上がりが良くなりますので試してみてください✨
(2013.10.14 Mayuka Morimoto)