布の下準備 歪んだ布を直す(地直し)
くまぼぅさん
以前、スチームアイロンを使った布の地直しについて説明しましたが、今回はもう少し詳しく見ていきたいと思います。
布の端(みみ)の付近をよ~く見ると、布の織り目がナナメに傾いているのを見つけたことはありませんか?
生地によっては、布の端がゆがんでいることがあります。
この部分をこのまま作品作りに使うと、ゆがんでしまい、きれいに仕上がりません。
お気に入りの生地、少しでも端っこから使いたい!と思いますが、ゆがんでしまっている場合の「みみ」付近3~5cmは、使わない方がよいことが多いです。
生地によっては、端から綺麗に揃っている上質なものもあり、その場合はそのまま使っても良いでしょう。また、生地の端に入った目印の線(よく見る赤い線などですね)や端のふさふさをデザインに使うのも、楽しいものです。
ゆがんでいて気になる場合は「みみ」の付近を処分してしまってもよいですし、下記の方法で「地直し」して使うとよいでしょう。
みみの付近は、こんな感じで
地の目が歪んでいます。
分かりやすいように、繊維に沿って鉛筆でなぞってみました。
まず、歪みが直るように、布を引っ張ります。少し力がいります。
歪みが直ったら、スチームアイロンをしっかりかけます。
まっすぐになるまで、繰り返します。
だいぶまっすぐになりました!
最初の写真と比べると、どれだけ歪んでいたかが分かりますね。
上記の方法で歪みを直しても、戻ってきてしまうこともあります。
しばらく置いて、戻りがないか確認してから作業に入ることをお勧めします。
くまぼぅさん
どうでしたか?
生地って、どこから使ったら良いのだろう?と迷うことがありますね。
基本、目視で綺麗に見える部分はそのまま使って良いのではないかと思いますが、気になる場合はみみなどの歪んだ部分を避けて使うのが無難です。
また、上記の方法で歪みを直しても、戻ってきてしまうこともありますので、戻りがないか確認してから作業に入ることをお勧めします。
今回は、生地の歪みについてと、歪みの直し方をご紹介しました!
2007年当時の画像を使用しているため、見えにくい部分がありましたらすみません。
当時はデジカメで撮影をしていました…時代を感じます。
(2007.03.24 Mayuka Morimoto)