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細長いものを表に返す〜シュシュを作ってみる

くまぼぅさん

みなさんは、細長いバッグの持ち手や共布でヒモを作りたい場合、どんなふうに表に返していますか?

ぼくは無理やりひっくり返そうとして縫い目が解けてしまったり、ひっくり返すのを諦めて折り畳んだものにステッチを入れて持ち手にしています…(;o;)

でも、デザイン的にひっくり返してステッチの入らない細い紐にしたい時ってありませんか?

今回はシュシュを作りながら、細長いものをスルッと表に返す方法を考えてみましょう!

–使用した材料–

表地

リバティープリントを使用しました。
やや薄手の生地ですが、コシがありしっかりとした質感です。たまってしまったハギレの活用もおすすめです。

ボタンつけ糸などの丈夫な糸

表に返すときに使います。
今回はキンカメ強い糸を使いました。

ウーリーゴム

太めのしっかりしたものをご用意ください。
今回は画像のものを使っていますが、平ゴムでも大丈夫です。

生地の裁断サイズについて

こちらのサイズに生地をカットして準備しましょう

あかい方44.5cm×8cm
ブルーグレーの方50cm×10cm

 

1 縫い合わせる

①生地を裏面に返して、端を07.~1cmくらいアイロンで折っておく。

②中表(中で表同士がくっつくように)の状態で、ふたつ折りにしておく。
合わせた端をピンなどで押さえておくと縫いやすいです。

③端をミシンや手縫いで縫い、筒状にします。縫い代幅は、0.7~1cmがおすすめ。

①生地を裏面に返して、端を07.~1cmくらいアイロンで折っておく。

②中表(中で表同士がくっつくように)の状態で、ふたつ折りにしておく。
合わせた端をピンなどで押さえておくと縫いやすいです。

④縫い終わったら、縫い目のところを折り写真のようにアイロンがけしておく。
表に返したとき整えやすくなります。
二つ折りにした「わ」の部分は、出来るだけ折り目がつかないようにかけてみましょう。

イベント販売用などに量産してみよう!!

ミシンで沢山作る場合は、糸を切らず、そのまま続けて縫うと素早く作業できます。両パーツの端にしっかり返し縫いを入れて、続けて縫って下さい。

続けて縫った後は、つなぎ目をカット。糸ごみも出ません。
返し縫いや本体を切ってしまわないように注意しましょう。

2 表にかえす

①丈夫な糸2本どりを、約30cm強の長さで準備し、このように縫い代の端に縫ってしっかりつける。

②針を頭のほうから筒の中に入れる。

③針の頭を先頭にして、筒の中をいもむしのようにすすめる。

④針の頭を反対側から出したところ。

そのまま糸を引くと、中がするすると引き出てきます!細長くて作りにくい、共布の紐なども作ることができます。

3 シュシュの形に仕上げる

①アイロンで整えた後、ゴムを通す。

最初にアイロンで折った方が上になるように、反対側を中に入れ込む。

③つなぎ目をぐるりとまつる。

Finish!!

無事に完成!!
飾りなどもつけてみました。

くまぼぅさん

この方法だと、とても細い紐なども作ることができますね!
糸を使うとは驚きです。

早くたくさん作りたい時は、量産する縫い方も便利そう。
僕もさっそく、たくさん作って練習してみたいと思います〜!

(2012.03.02 Mayuka Morimoto)

指輪ケースを作ってみよう

くまぼぅさん

前回、刺繍をあしらった指輪のケースを作成しましたが、指輪ケースの部分はどんなふうに作られているのか、気になりませんか?

実はとっても簡単に作ることができますので、このページで詳しくご紹介していきます!

–使用した材料–

お好きなケース

指輪ケースにする空き缶・かわいい紙箱などをご用意ください。
制作プロセスでは丸型のメンタム缶を使っていますが、縦長のもの・紙箱もおすすめです。

生地

内側のアクセサリー収納部分に使う生地になります。
ベルベットやコーデュロイなどの毛足のあるもの、柔らかいウール生地、薄手のスェードなども良いです。

リネンなどの硬い生地は選ばない方が無難です。

スポンジ

普通の食器洗いなどに使うスポンジでOKです。

両面テープかボンド

今回はGクリヤーを使いましたが、両面テープも作業しやすくおすすめです。

指輪ケースを作ってみよう

①箱の形に合わせてハサミでスポンジをカットして、布で包んで両面テープかボンドで止めておきます。

②生地の重なった部分に厚みが出ないよう、サイドには少し切り込みを入れてみました。

生地の厚みに合わせて余分をカットしてみてください。

③パーツが揃ったらケースに押し込んで、綺麗に入るか確認します。スポンジなので少々形がいびつであっても、入れてしまえば綺麗に見えるものです。

④スポンジを入れてみて問題がなければ、両面テープなどでケースに固定して完成です!

Finish!!

タテ長の個性的なボックスに作るのも映えますね(´ω` )!!

指輪以外にも、イヤリング・ピアスの収納にも良いです。

くまぼぅさん

見た目よりとても簡単にできますので、ハンドメイドに慣れていない方にもおすすめです😆

お気に入りのボックスがあるけれど、眠ったまま使いみちが浮かばない…という方もぜひ試してくださいね!

マグネットボタンを丁寧につけてみよう

くまぼぅさん

みなさんこんにちは!!

今回は、この マグネットボタン をワンランク上の仕上がりになるように付けてみたいと思います。

僕はいつも普通に縫いつけて使っていましたが、一体どんな方法でつけるのか?気になりますね!

①マグネットボタンの縫い付け穴から針を出す。

②1,2の順番に、布に糸を通して出す。

③糸を図のように針にかける。

④糸を引く。

⑤ 縫い目を揃えながら、①〜④の手順を繰り返して全ての穴を埋める。

ボタンの反対側は完成するとこのような感じになります!

Finish!!

早速ふた付きポーチにつけてみました!

マグネットボタンは普通に縫いつけても付けることができますが、ちょっとステッチに変化をつけるだけでとても高級感ある仕上がりになります。

ぜひご参考にされてください!

くまぼぅさん

ちょっとしたステッチを加えることで、いつものパーツがぐっとステキに見えますね!
普通に縫い付けるより少し時間がかかりますが、ぼくも大切な作品に取り入れて、ちょっとひと手間で仕上がりを楽しみたいなぁと思いました♪次回もお楽しみに!

(2015.06.06 Mayuka Morimoto)

簡単 ポケットティシュケースの作り方

今回は、はじめてさんにも作りやすい、基本のティシュケースの作り方をレポートします!

裏布なしで、作りやすいレシピを考えてみました。

縫い代はぼそぼそにならないように工夫していますので、イベントでの販売やちょっとしたプレゼントにもぜひ。

細かいところまで分かりやすく説明を入れてみましたので、ハンドメイドしみたいけれど、何から始めていいかわからない…そんな方にも、ぜひチャレンジしてみてほしいです。

今回のレシピは、裏布が付かない1枚仕立てになっています。
1枚仕立ては、良い素材や、厚みがある素材、裏面がきれいな素材に良く合う仕様です。

裏布が付かないので、ごわごわせず、すっきりと仕上がるのが特徴です。

–使用した材料–

表地

生地を15×22cmにカットして準備します。
制作に向いている生地は、普通~厚手の生地で、透け感のないものを選ぶとよいです。透け感があると、ティシュが透けてしまい、見た目が良くありません。

レースなどの装飾用パーツ

お好みでご用意ください。
柄を生かしてシンプルに作るのも良いですね。
今回は、お店のモチーフレースやチャームを使ってみました。

生地は、こちらのサイズにカットして準備しましょう。

1 入れ口を三つ折りミシンで処理する

①生地の15cmにカットした部分がティシュの入れ口になります。
生地の裏面を上にして、この部分を約7mmの3つ折りにし、ミシンか手縫いで縫います。

②縫い終わったところ。
両端とも縫っておきましょう。

三つ折り端ミシンについては、こちらに詳しくまとめてみました。

2 端を袋縫いにする

①生地の表面を出し、写真のように生地をたたんでおきます。

②端から3-5mmのところを縫います。両端とも縫いましょう。

③縫い終わったら裏に返します。

どうもキレイに整わない、という方は「縫った後、キレイに返す方法」も参考にされてください。

④アイロンで整え、端から7mmのところを縫います。

表に返してアイロンで整えれば、基本の形の完成です!

おまけ:飾りをつけてみよう

①今回は、モチーフレースで飾り付けをしてみました。
レースはところどころをまつって縫いつけます。

②デコ用ボンドでデコストーンなども付けてみました。

Finish!!

飾り付けをしたティシュケースが完成しました!
飾り付けなしのシンプルタイプも素敵です。
作りやすいレシピですので、ぜひご活用くださいね。

(2013.08.06 Mayuka Morimoto)

縫い終わった後、キレイに表に返す

くまぼぅさん

みなさん、こんにちは!
今回は、布小物をきれいに仕上げるための、仕上げの方法をまとめてみました。
四角い角などを縫って表に返す時、うまく返せなかったり、返してもヨレヨレしてきちんとならなかった経験はありませんか?
…ぼくはあります 笑

ちょっとした方法を知っておくことで、仕上がりが格段に綺麗になりますよ。

それではさっそく始めてみましょう!

コースターを縫って表に返してみる

①コースターの布2枚を中表に合わせて、周囲を縫い合わせてみました。
まずは全体にアイロンをかけてかるく整えます。

②角の部分に、このようにアイロンをかけて折ります。

③4箇所とも折り目を入れました。

④いよいよ、表に返します。
まず、1箇所目の角を折り目の通りに親指で押さえます。

⑤押さえたまま、ぐっと押し込みます。
続けて同じように1箇所づつ、4箇所全てを折り目の通り押さえて押し込んでおきます。
ひっくり返す前に、一つ一つ、折りたたんだ状態で押し込んでおくのがポイントになります。

⑥表に返しましたら、一つ一つの角を整えていきます。
この時点ではまだ少し歪んでいるはずですので、目打ちや針の先で中身を引き出して、綺麗な角になるように形を整えて完成です。

写真に2枚のコースターが写っていますが、上の方はキレイに折り目を入れて整えたもの、下は折り目を入れず、目打ちのみで整えたものです。
下の方は、少し厚ぼったくなっていますね。

ちょっとした違いなのですが、基本に忠実に、丁寧に工程を進めることで、出来上がった時の全体の印象は大きく変わってきます。

お仕立ての仕上がりをアップさせたいけれどどうするべきか?という疑問をよくいただくのですが、出来上がりというのはこういった小さな仕上がりの集合体になるわけですので、一つ一つを確実に仕上げていくことが、良い感じの仕上がりにつながっていくわけですね!!

くまぼぅさん

どうでしたか?
一箇所一箇所はほんとうに小さな違い、えっ?このくらいの違いに一体何が?という感じですが、全ての個所をていねいに作業していくことで、全体の印象が大きく変わるということに気がつきました。
よく考えると、作品というのは小さな作業の集合体ですよね。
見た目の良さをアップさせるには、丁寧な作業の集合体になるようにしていくことが、大切なようです!なるほどっ。

(2007.04.05 Mayuka Morimoto)

パイピングにチャレンジしてみよう

くまぼぅさん

今回は、ぼくも大好きな仕様の、パイピングの方法を説明します!

このような感じで、縁の縫い代を包んで処理する方法です。
布製品によく使われる仕様ですね。

見た目にも上品な仕上がりになります。

今回は、この部分のパイピングをしながら説明していきます

縫い代の幅は7mmです。
太すぎず細すぎず、個人的には一番キレイに見える幅だと思うので、オススメします!

使用した材料

  • パイピング布
    シーツやコットンシャツくらいの厚みのシーチングを用意しました。やや作業しにくくなりますが、ちょっと薄手の生地でもOK。
    パイピング布を作るところから説明をしていますが、よく分からないな、という場合は市販のパイピングテープを用意すると良いです。
     

1 パイピング布を作る

まず、パイピング布を作ります。好きな布で作ってみましょう!

①幅3cm、斜め45度の角度で、写真のように取っていきます。

角度は、神経質にならず、大体45度位でOK。
余った共布で作りたい場合は角度をすこし変えるだけでたくさん取れる場合もありますし、パイピング布に柄が入っている場合は、そちらに合わせて角度を決めた方が良い場合もあります。
長さは、包む部分より少し長めに作っておくと安心です。

②テープが出来上がったら、端を5mm位アイロンで折っておきます。

テープは長めに作って、作りながら長さを調節しよう!

テープの長さは最初に調節してしまわず、縫いながら長さを見て写真のように指で折り目をつけ、丁度良い長さにカットするのがおすすめ。

先に長さを測って調節してしまうと、テープが伸びやすいのでぴったりに収めるのが難しいです。

2 パイピング布で包む

①パイピングで包む部分に、まず写真のように取り付けて、7mmのところをぐるりと縫います。赤丸のカーブの部分は、少し伸ばし気味にして自然に沿わせます。

パイピングテープはバイアス方向なので伸ばしやすく、カーブに沿わせることができます。
逆に変形しやすいですので、直線部分は伸ばさないように気をつけながら縫ってくださいね。

②縫い終わったら、このようにくるっと包んでアイロンで整えていきます。
写真のこちら側が、表になります。

カーブ部分もキレイになじませてみてください。

③縫い代部分は写真のように折って整えて、包んでください。

④折って包み終わったら、シルクピンで止めておくと作業しやすいです。

⑤アイロンで縫い代を整え包んだら、表側から写真のようにぐるりと縫います。

ステッチを綺麗に入れるのが難しいですが、慣れないうちはミシンをゆっくりにして、少しづつ縫ってみてください。

無事に仕上がりました!大体の流れは分かりましたか?
こちらは、ボックスティシュケースを作っている途中になります。
こちらに作り方を掲載しています。

くまぼぅさん

ご自分でお好きな布を使ってパイピングテープを作ると、デザインの幅が広がりとても楽しいです。

最後にパイピングテープを縫いとめるステッチが難しいのですが、是非練習してコツを掴んでマスターして欲しい仕様です(^-^)/

(2016.05.11 Mayuka Morimoto)

シンプルなファスナーポーチの作り方

今回は、シンプルなファスナーポーチの作り方をご説明します。裏布が付いていませんので、少し作りやすいのではないかと思います。

一枚仕立てであることを上手く活かして、透ける素材を使って中身が見やすい、旅行用ポーチにしてみました。

お手持ちのファスナーの長さに合わせて、色々なサイズのものを作ってみてください!

使用した材料

表布
一枚仕立てであることを上手く活かして、透けるオーガンジー素材を使って作成しました。
  

2.5cmのリボンや布のテープ
今回は縫い代を全てパイピングで処理するため、2.5cmのサテンリボンを使いました。サテンリボン以外の厚すぎない布のテープ、幅広レースでもOKです。リボンやテープは付けないで進めることも可能です。


ファスナー
サンプルではレースファスナーを使用したものもありますが、普通のファスナーでももちろん大丈夫です。

  

ファスナーチャーム
ファスナーのスライダー部分にリスのチャームをつけてみました。

  

丈夫な丸カン
アクセサリー制作用の丸カンですと、ファスナーを開け閉めしているうちに壊れてしまいますので、こちらの丈夫な丸カンを使いました。


モチーフレース
飾りにモチーフレースをつけてみました。
(サンプルと同じデザインのレースは販売終了となっております)

お手持ちのファスナーに合わせて、図のように生地を裁断して準備しておきます。

ファスナーの長さで、ポーチの幅が決まります。
出来上がりサイズはこのようになります。

1 ファスナーをつける

こちらのタイプを例に進めていきます!

①ファスナーを取り付ける部分(上下二箇所)にサテンリボンをアイロンで二つ折りにしたものを挟んで仮止めしておく。

②ミシンで縫い付ける。

ファスナー押さえ金を使って、パイピングした部分のきわと、ファスナーのムシのきわを縫い合わせる。

ファスナー押さえ金について

今回は、「ファスナー用押え金」という金具を使って、ミシンで縫いつけました。写真のように、片側だけを押さえて、ファスナーのムシ部分の段差を避けて押えることができます。
「ファスナー用押え金」がない場合は手縫いでも良いですし、ミシンで縫いたい場合はパイピングするテープを少し厚手の織りテープ(ヘリンボンテープ2.5cm幅など)にすると厚みでムシと同じくらいの高さになり、普通の押え金でも縫えることがあります。

ファスナー金具にぶつかって、縫い進められなくなったら…?

④ミシンで縫い進めるうち、ファスナーのスライダーにぶつかって進めなくなった場合は、針が刺さった状態でいったんミシンを止めます。

⑤そのままの状態でファスナーを閉めて、スライダーを遠くにずらしてから、さらに縫い続けましょう。

こちらのレースファスナーを使ったタイプにしたい場合は、同じ手順でファスナーを上にして縫うとこのようになります。

サテンリボンでくるむ以外の方法で進める場合

シンプルに、生地の端を三つ折りにして縫い付けてみました。
三つ折りにした分ポーチの高さが少し短くなりますので、その分考慮して(1cm~1.5cmプラス)裁断してください。

生地が薄手の場合は、縫い代部分に細長く切った接着芯を貼ってから3つ折りするとしっかりします。

幅が広いレースで包んでもかわいいです。しっかりしているのでポーチの形崩れも防いでくれます。

2 袋型に仕上げる

袋布は、今現在ファスナーが付いて輪っかの状態になっていることと思います。
ここから、2種類のタイプのポーチを作ることができます。

A:表面にファスナーがついたタイプ

こちらの方が縫いやすいです。

B:上部にファスナーがついたタイプ。

①裏面に返し、作りたいタイプによってそれぞれこのように形を整え、留め金の位置のちょうど横を縫って袋の形にする。

縫い代をパイピングで処理します

②縫い代は、パイピングするリボンに合わせて5mmくらいにカットしておく。

③二つ折りにしたテープで縫い代をくるんで、縫います。

縫い終わったところです。

両端をパイピングして表に返すと、ポーチの出来上がりです!

レースモチーフやチャーム、リボンを作って付けてみました。
色々なデザインで作って楽しんでくださいね。

ファスナーチャームの付け替え方法はこちらからどうぞ。

(2013.09.03 Mayuka Morimoto)

ミシンで早くキレイに縫い合わせる方法は?

くまぼぅさん

以前、3つ折り端ミシン で縫う方法をご紹介しましたが、今回は2枚の布をミシンで縫い合わせる時の手順についてまとめてみました!

ミシンで縫おう!となったら何とか縫えちゃうものですが、縫い合わせる場合の基本の方法というのはあるのでしょうか?
もしあるとしたら、どんな方法なのか知りたいですよね。

この方法は、工場などで大量生産するときに使われている方法を応用して、でご家庭のミシンでもできるようにしたものです。

面倒な印つけや、しつけなどの工程を省いて、かなり時間短縮できるはずです。
仕事や家事などでお忙しい中のハンドメイドにも、きっと役立つことでしょう。

それでは今回は、縫い合わせる際の手順を見ていきましょう!

1 縫い始める準備

ミシンで、縫い代幅を計りながら2枚のパーツを縫い合わせます。
パーツの右側、カーブした部分を7mmの縫い代幅で縫っていきます。

①縫い代幅が分かりやすいようにノッチ(印)をつける。
ノッチは、はさみで1~2mmほど切り込みをいれてつけます。

このような感じになりました

②生地2枚をずれない様にピンでとめる。

ここではシルクピンを使用しています。普通の待ち針より細いのが特徴です。
縫うのに慣れてきたらピンで止める必要はありません。

2いよいよ縫いはじめます

縫うときはミシンについている定規などを目安に縫い進めます。
ミシンによって違うので、まず定規で測ってお使いのミシンの7mmにあたる位置を確認して下さい。

今回は7mmの縫い代で縫い合わせます。
このミシンの場合は、ちょうど7mmに当たる場所がミシンの押さえ金の端だったので、ここに合わせて縫い合わせます。

ちなみに、写真のように合わせると、2cmの縫い代で縫うことができます。

ミシンに定規がついていない場合は…?

針からの距離を測っておき、はがせるシールに定規代わりの線を描いて、貼り付けておきます。

長さを測りながら10mm幅の縫い代を控えて縫い合わせているところ。

布端の当たる場所にマスキングテープなどを貼っておくのもおすすめです。

布端を7mmの位置に合わせた状態を保ちながら、縫い進めます。

カーブの部分も、縫い代を保ったまま縫い進めることができます。

縫い進めているところ。

シルクピンをつけたまま縫い合わせることもできますが、ミシンの故障の原因にもなりますので、慣れるまではシルクピンを縫う途中で外しながら縫いましょう。

あくまで、布の端が縫い代幅に合っているか(この例の場合は押さえ金の端にぴったり合っているか)を確認しながら縫い進めるのがコツです。
ついつい布の端ではなく、針や縫い目を見てしまいますが、そうすると失敗の原因になります。

縫い代を7mmに保ってキレイに縫うことができました!
この後、縫い目にアイロンをかけるのが仕上げのコツです。

くまぼぅさん

おつかれさまでした!
なんと、キレイに縫い合わせるにはミシン針ではなく、布の端に集中しながら進めるのが大切ということがわかりましたね。

今まで布の端を見ながらミシンがけをしたことはなかったので、手元がおぼつかないですが、ぼくもさっそく練習したいと思います💪
次回もお楽しみに!!

(2013.08.22 Mayuka Morimoto)

布の下準備 歪んだ布を直す(地直し)

くまぼぅさん

以前、スチームアイロンを使った布の地直しについて説明しましたが、今回はもう少し詳しく見ていきたいと思います。

布の端(みみ)の付近をよ~く見ると、布の織り目がナナメに傾いているのを見つけたことはありませんか?

生地によっては、布の端がゆがんでいることがあります。
この部分をこのまま作品作りに使うと、ゆがんでしまい、きれいに仕上がりません。

お気に入りの生地、少しでも端っこから使いたい!と思いますが、ゆがんでしまっている場合の「みみ」付近3~5cmは、使わない方がよいことが多いです。

生地によっては、端から綺麗に揃っている上質なものもあり、その場合はそのまま使っても良いでしょう。また、生地の端に入った目印の線(よく見る赤い線などですね)や端のふさふさをデザインに使うのも、楽しいものです。

ゆがんでいて気になる場合は「みみ」の付近を処分してしまってもよいですし、下記の方法で「地直し」して使うとよいでしょう。

みみの付近は、こんな感じで
地の目が歪んでいます。
分かりやすいように、繊維に沿って鉛筆でなぞってみました。

まず、歪みが直るように、布を引っ張ります。少し力がいります。

歪みが直ったら、スチームアイロンをしっかりかけます。
まっすぐになるまで、繰り返します。

だいぶまっすぐになりました!
最初の写真と比べると、どれだけ歪んでいたかが分かりますね。

上記の方法で歪みを直しても、戻ってきてしまうこともあります。
しばらく置いて、戻りがないか確認してから作業に入ることをお勧めします。

くまぼぅさん

どうでしたか?
生地って、どこから使ったら良いのだろう?と迷うことがありますね。

基本、目視で綺麗に見える部分はそのまま使って良いのではないかと思いますが、気になる場合はみみなどの歪んだ部分を避けて使うのが無難です。

また、上記の方法で歪みを直しても、戻ってきてしまうこともありますので、戻りがないか確認してから作業に入ることをお勧めします。

今回は、生地の歪みについてと、歪みの直し方をご紹介しました!

2007年当時の画像を使用しているため、見えにくい部分がありましたらすみません。
当時はデジカメで撮影をしていました…時代を感じます。

(2007.03.24 Mayuka Morimoto)

 

布に適したアイロンの温度について

くまぼぅさん

前回、スチームアイロンで地づめをする方法をUPしたので、アイロンで地直しや作品作りをするときのコツについてまとめます。

作品づくりは、アイロンがけで仕上がりが決まります!

小物づくりや洋裁=「ミシンで縫う」ようなイメージがありますが、実際はミシンで縫う時間はほんのわずか。ポイントでアイロンをしっかりとかけることで、作品の仕上がりがきれいになるのです。

point:ミシンで縫った後、ミシン目にアイロンをかけるとよいです。ミシンの縫い目に、アイロンをかけてから表に返すだけで、仕上がりが違ってきますよ。

アイロンをかけるときは、温度がとっても大切です

布に合った温度でかけることで、仕上がりがきれいになります。アイロンをかけるときの温度をまとめておきます。

綿・麻・ウール180℃前後人気の麻布は、少し高めの温度でもOK。
ウールは、あまり高い温度にしないほうがよいです。
綿生地は濡れた状態だと想像以上に焦げてしまうことがありますので気をつけましょう。
140℃あまり高い温度にすると、コゲたり傷んでしまいます。
化合繊120℃あまり高い温度にすると、溶けてしまいます。
近ごろ色々な新素材が出てきていますので、素材によっては思った以上に痛んだり縮んだりすることがあります。必ず小さなハギレで試しにアイロンをかけてみることをお勧めします。

くまぼぅさん

小物作り=ミシンで縫う!というイメージがありますが、意外なことにアイロンがけが重要ということがわかりましたね。

次回も楽しみにしていてくださいね!

(2007.03.19 Mayuka Morimoto)